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自動車・輸送用機器

試行錯誤を続けて形になる
ものづくりへの
「好き」な気持ちがあれば成長できる。

2005年入社
奥村 寿男HISAO OKUMURA

ブレーキ周辺部品の開発で特許を取得し、2019年度の最優秀エンジニア賞を受賞した奥村さん。14年以上の長いキャリアの中で見えた、エンジニア職の魅力とは――。

任された仕事は全うしたい。その一心で技術を身に付けてきた。

ビーネックステクノロジーズに入社以来、約14年間、自動車メーカーで、車の「走る、曲がる、止まる」を司るシャシー部品の設計を担当しています。主に手掛けているのはブレーキ関係。自動運転化の流れで、電子制御技術の求められるレベルは年々上がっています。キャッチアップすべきことの多さに驚いたり楽しんだりしていたら、14年が経っていました。

入社のきっかけは、当時の経営陣から「大阪営業所の立ち上げを手伝ってほしい」とオファーされたからです。それまではメーカーで自動車や飛行機のジェットエンジン開発などを担当しており、当時の社長や部長陣と同じ会社に所属していた時期があったんです。オファーされたとき、大阪に家族を残して神戸に単身赴任をしていました。そろそろ家族一緒に暮らしたいなあと思っていたので、大阪営業所の立ち上げは願ってもいないタイミングだった。通勤上、自分の都合の良いところに拠点を作れるなんて最高だなって(笑)。立ち上げ後はしばらく営業・人事・技術管理として動いていましたが、やっぱり技術の現場に戻りたくなり、以来ずっと、泥臭い技術畑にいます。

ただ、もともとエンジニア志向でもなく理系を出たわけでもありませんでした。高校の普通科を卒業後、たまたま入った会社が僕を「技術科卒業」だと取り間違えて、技術職契約にしてしまった。いきなり新しく導入された立形マシニングセンタの担当になり、コンピューター制御プログラムの作成・操作・製品作成・図面設計まで担当することになったんです。おおらかな時代と言いますか…。任された仕事はしっかりやろう、新しい知識を学んで生き残らなくちゃと必死で手を動かしているうちに、技術が身に付いていきました。

進化の著しい自動車業界。キャッチアップを楽しんでいる。

一貫して自動車のブレーキ設計を担当してきたからこそ、ここ10数年の自動車の進化スピード、技術レベルの変化の激しさを実感しています。当然ながら、設計もどんどん難しくなっており、自動車に搭載されるべき電子制御技術はより複雑になっています。一方で自動車自体の大きさは変わらないので、今までは搭載されていなかった部品を入れるために、限られたスペース内でどう設計するか、エンジニアの技量が試されています。

2019年には、ブレーキ周辺部品の開発で特許を取得し、成果を形にすることができました。ただ、ブレーキの機能・性能面の勉強はまだまだ足りない。電子回路の仕組みもさらに学んで先端技術にキャッチアップできるよう、やるべきことは尽きません。自動車において重要なブレーキ設計に携わっているからこそ、量産されていく自動車には私の設計が常に織り込まれています。そのやりがいや達成感を、これからももち続けていきたいですね。

オンラインサポートシステム、表彰制度などエンジニアのやる気を引き出す制度が充実。

ビーネックステクノロジーズのエンジニアは、それぞれの派遣先で日々を過ごします。会社側が、エンジニア一人ひとりの業務内容を把握したり、情報共有したりするのは大変です。その中で、社員とのコミュニケーションを円滑にし、モチベーションを上げるにはどうすべきか。会社側がいろいろな試行錯誤を重ね、エンジニアが働きやすいように…と変化を続けているなと感じます。例えば、全国どこにいても、必要な情報をキャッチアップできる、エンジニア向けのオンラインサポートシステム。ここにアクセスすれば、直近の会社の状況や研修内容がわかり、営業担当へのコンタクトもスムーズです。

また、2018年度からスタートした「エンジニア表彰制度」では、キャリアや年代、派遣先を横断し、その成果をたたえる表彰式が行われるようになりました。僕も2019年度の賞に選んでいただいたのですが、表彰されると「また頑張らなくちゃ」という気持ちにさせられます。50代半ばになってちょっとペースダウンしようと思っていたのですが、うまくのせられちゃいました。まだまだ覚えるべき技術もたくさんあるので、またコツコツ、知識を増やしていきたいと思います。

就職活動に取り組んでいる後輩の皆さんへ

エンジニアの仕事は、決して華やかなものではありません。失敗や不具合を繰り返しながら、ああでもない、こうでもないと細かく計算し直したり頭を使ったり…。でも、その先に「できた!」というささやかな喜びがあるから続けられるんだと思います。面白い、好きだと思う瞬間を見つけられれば、どんなバックグラウンドの人でも努力し続けられる。それがエンジニア職なのかなと思っています。

取材日2019.8.24

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