サービスエンジニアの仕事内容や向いている人、おすすめの３つの資格をご紹介

サービスエンジニアは、機械製品の保守やメンテナンスを行うエンジニア職で、さまざまな業界で活躍しています。新製品の設置やトラブルシューティングなど多岐にわたる業務を担当し、顧客とのコミュニケーションも重要な役割です。

この記事では、サービスエンジニアの仕事内容、向いている人の特徴、さらにキャリアアップに役立つおすすめの資格を紹介します。新卒や未経験からでも始めやすいこの仕事について、詳しく見ていきましょう。

サービスエンジニアとは

サービスエンジニアは、機械製品の保守やメンテナンスを行うエンジニア職です。産業用ロボットや医療用機器、5Gの基地局、コピー機、サーバー機器などの新製品の設置や配線、稼働テスト、定期点検、トラブルシューティングなどを担当します。扱う製品は多岐にわたり、これらの製品が正しく動き続けるようにサポートすることが、サービスエンジニアの基本的な役割です。

サービスエンジニアの仕事内容とは

サービスエンジニアは、機械やロボットなどの各製品が安全に使えるようにするためにとても大切な仕事です。具体的な仕事内容を見ていきましょう。

仕事内容	詳細
機器の設置や配線	新しい機器を顧客先に設置し、正しい配線を行う
定期点検	機器が正常に動作しているかを定期的にチェックし、必要に応じてメンテナンスを行う。
トラブルシューティング	機器に問題が発生した際に、迅速に原因を特定し、修理を行う。
顧客とのコミュニケーション	お客様からの問い合わせに対応し、問題解決や使用方法の説明を行う。
部品交換・修理	故障した部品を交換したり、修理作業を行い、機器の性能を維持する。
使用方法の説明	顧客に機器の正しい使用方法を説明し、操作に関するサポートを提供する。

 

サービスエンジニアの具体的なプロジェクトを一部ご紹介

サービスエンジニアのプロジェクト内容を３つ具体的にご紹介します。

1.医療用機器のサービスエンジニア
MRIやCT、内視鏡などの医療用機器のサービスエンジニア業務です。
具体的には、機器の設置や動作テスト、定期点検、故障時のメンテナンスを担当します。人の命にかかわる医療現場での安全な機器運用を支える重要な役割です。顧客である医療スタッフとのコミュニケーションも大切で、技術的な内容をわかりやすく説明するスキルが求められます。新卒からでも挑戦しやすく、専門知識を身に付けながら成長できる業務です。

 2.５G基地局のサービスエンジニア
スマートフォンやタブレット、ゲーム機などあらゆる通信が使えるようにするために必要な基地局。基地局は、電波を送って通信を助ける機械です。サービスエンジニアは、新しい基地局を設置したり、正しく動くかどうかをチェックしたりします。また、もし故障したときは、すぐにメンテナンスも行います。身近な製品を守る、やりがいあふれる仕事です。

 3.産業用ロボットのサービスエンジニア
自動車を作るうえで必要な組み立てロボット、溶接ロボット、搬送用ロボットなど新しいロボットを設置します。まず、ロボットが安全に動くように、機械や電気のテストを行います。その後、ロボットを立ち上げて納品し、定期的なメンテナンスも担当します。サービスエンジニアは、ロボットが安全に動き続け、性能を最大限に発揮できるように技術面でサポートする、大切な役割を果たしています。

 このようにサービスエンジニアは、あらゆる製品を安定的に稼働させるためになくてはならない仕事です。さらに専門技術が身に付くため、長期にわたってエンジニアとして活躍し続けることができるでしょう。

サービスエンジニアに向いている人の５つの特徴

新卒からサービスエンジニアに向いている人の特徴を５つご紹介します。１つでも当てはまる人はぜひ、サービスエンジニアを１つの選択肢として入れてみてください。

1.機械に興味がある人
サービスエンジニアは機械製品の保守やメンテナンスを行うため、機械の動作や構造に興味を持っていることが重要です。興味があれば、仕事を通じて技術的な知識を深めやすくなります。

2.問題解決が得意な人
トラブルシューティングや修理が主な業務であるため、問題を迅速に分析し解決策を見つける能力が求められます。問題解決能力が高い人は、顧客の信頼を得やすいです。

3.コミュニケーション能力が高い人
顧客との対話が多い仕事であるため、技術的な内容をわかりやすく説明できる能力が必要です。顧客との良好な関係を築くことで、仕事がスムーズに進みます。

4.柔軟性がある人
機器や顧客のニーズは多様で変化するため、柔軟に対応できる人が向いています。新しい技術や状況に適応できる能力は、サービスエンジニアにとって大切です。

5.チームワークを大切にする人
サービスエンジニアは、他の技術者やスタッフと協力して業務を行うことが多いです。チームでの協力を重視する人は、より良い成果を上げやすくなります。

サービスエンジニアにおすすめの3つの資格

サービスエンジニアにおすすめの資格は、以下の3つです。

1. 機械保全技能士
2. 電気工事士
3. 電気主任技術者

 

サービスエンジニアは未経験からでも始めやすい仕事です。しかし、サービスエンジニアに活かせる資格を取得することで専門知識や技術力を証明でき、キャリアアップにもつながるでしょう。

❶ 機械保全技能士

機械保全技能士は、公益社団法人日本プラントメンテナンス協会が実施している、設備保全の知識と技能を証明できる国家資格です。故障予防や設備改善の知識を活用し、生産効率向上に活かせるでしょう。

区分	受験資格	学科試験	実技試験
特級	1級保有＋5年以上の実務経験	・五肢択一50問	・計画立案等作業試験
1級	7年以上の実務経験	・真偽法25問 ・四肢択一25問	・選択作業別試験（※）
2級	2年以上の実務経験	・真偽法25問 ・四肢択一25問	・選択作業別試験（※）
3級	実務経験不要	・真偽法30問	・選択作業別試験（※）

※機械系保全作業・電気系保全作業・設備診断作業（3級を除く）のいずれか
※参照：公益社団法人日本プラントメンテナンス協会「 試験要項 | 国家検定　機械保全技能検定」

未経験の方は、まずは3級からの取得がおすすめです。

❷ 電気工事士
電気工事士は、電気設備の工事や取扱に必要な国家資格です。工場やビルの受電設備から屋内配線まで、幅広い電気設備を対象としています。点検や修理を安全かつ適切に行い、不具合対応にもスムーズに対応できる知識が身に付くでしょう。

区分	作業可能範囲	資格取得条件	試験内容（※）
第一種	・第二種の範囲 ・最大電力500kW未満の工場・ビル	試験合格後3年以上の実務経験	CBT方式または筆記方式（四肢択一）50問 実技試験1問
第二種	・600v以下の一般住宅 ・小規模店舗 ・家庭用太陽光発電設備	試験合格のみ	CBT方式または筆記方式（四肢択一）50問 実技試験1問

※技能試験は学科試験合格者のみ受験可能
※参照：一般財団法人電気技術者試験センター「電気工事士の資格概要」

未経験の方は、まずは第二種からの取得がおすすめです。

❸ 電気主任技術者
電気主任技術者は、電気事業法で定められた電気設備の保安監督者としての国家資格で、一定規模以上の電気設備を扱う施設では選任が義務付けられています。事業用電気工作物の保安管理において最高位の資格であるため、高度な専門知識が求められます。

区分	取り扱い可能範囲	試験内容ｂ
第一種	すべての事業用電気工作物	・一次試験（マークシート）：理論、電力、機械、法規 ・二次試験（記述式）：電力・管理、機械・制御
第二種	電圧17万v未満の事業用電気工作物	・一次試験（マークシート）：理論、電力、機械、法規 ・二次試験（記述式）：電力・管理、機械・制御
第三種	電圧5万v未満の事業用電気工作物 （出力5千kW以上の発電所を除く）	・マークシートまたはCBT：理論、電力、機械、法規

※参照：一般財団法人電気技術者試験センター「電気主任技術者の試験概要」

電気設備の保安管理のスペシャリストとして認められる資格であるため、サービスエンジニアの現場でリーダーシップを発揮しやすいでしょう。将来的により責任あるポジションで活躍したいという方にもおすすめです。

※資格取得支援についてはこちらから
研修制度｜新卒採用｜ビーネックステクノロジーズ

まとめ

サービスエンジニアは、機械製品の保守やメンテナンスを担当し、さまざまな業界で活躍できる魅力的な職業です。新製品の設置やトラブルシューティングを通じて、技術力を磨きながら顧客と直接コミュニケーションを図ることができます。

未経験からでも始めやすく、機械保全技能士や電気工事士などの資格に挑戦することでさらなるキャリアアップも可能です。

就活中の皆さん、先端技術のフィールドで活躍できるサービスエンジニアの仕事に挑戦してみませんか？ビーネックステクノロジーズにはあなたの成長をサポートする環境が待っています！興味がある方は、ぜひエントリーくださいね。

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