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エンジニア2025.05.02

実験・評価エンジニアの仕事内容|将来性と1日のスケジュールを解説

エンジニアに興味はあるけど、どんな仕事があるんだろ?と業界研究や企業研究中の就活生の皆さん。実験・評価エンジニアは、製品が市場に出る前にその機能や品質をテストし品質や安全性を確認する仕事です。

この記事では、実験・評価エンジニアの具体的な仕事内容や将来性、1日のスケジュールについても触れますので、興味がある方はぜひ参考にしてください。

実験・評価エンジニアとは製品の安全性を確かめる仕事

実験・評価エンジニアとは、販売前の製品の安全性や機能を評価する仕事です。実験の対象には、以下のような製品やその部品があります。

  • 自動車
  • ロボット
  • 家電
  • 半導体

 

たとえば、自動車のテストドライバーでは、自動走行車や電気自動車などのあらゆる車両の走行性能をテストします。具体的には、専用のテストコースで加速試験や自動車の乗り心地、騒音などの性能を評価するためのデータを収集。また公道に出て実環境でテスト走行を行う場合もあります。

実験・評価エンジニアの仕事内容

実験・評価エンジニアの仕事内容を3つの工程に分けて解説します。

  1. 実験計画の立案
  2. 実験の準備・実施
  3. 実験結果の評価・解析

 

❶ 実験計画の立案

まず、実験・評価エンジニアは実験の目的を明確にし、どのような方法で実験を行うかを計画します。具体的には、テストする製品の仕様や条件を設定し、必要なデータをどのように収集するかを決めます。この段階では、問題解決のための仮説を立て、それを検証するための実験デザインを作成します。

❷ 実験の準備・実施

次に、実験を行うための準備をします。必要な機材や装置を用意し、実験の環境を整えます。準備が整ったら、計画に基づいて実験を実施します。実験中は、データを正確に収集し、異常がないか常に監視します。実験が順調に進むように、細かい調整やトラブルシューティングも行います。

❸ 実験結果の評価・解析

最後に、実験で得られたデータを評価・解析します。収集したデータを統計的に分析し、仮説が正しかったかどうかを検証します。この結果をもとに、製品の性能や品質に関する評価を行います。もし問題が見つかった場合は、その原因を特定し、改善策を提案します。最終的には、実験結果をレポートにまとめ、関係者に報告します。

これらの工程を通じて、実験・評価エンジニアは製品の安全性と品質を保証する重要な役割を果たしています。技術的な知識だけでなく、問題解決能力やコミュニケーション能力も求められる仕事です。

<実験・評価エンジニアのプロジェクト例>

  • 自動車の車両衝突安全性能実験・評価
  • 電気自動車のテストドライバー
  • ドライブレコーダーの性能評価
  • エンジンの耐久試験
  • 産業用ロボットの動作テスト
  • エアコン、洗濯機の性能評価
  • 一眼カメラ用レンズの品質管理
  • 半導体デバイスの評価

実験・評価エンジニアの将来性

実験・評価エンジニアは、製造業界で重要な役割を果たしています。製造業は日本のGDPの約2割を占める大きな産業であり(*1)、この仕事は必要不可欠です。

特に自動車と半導体産業はその代表例です。2023年の自動車生産台数は約900万台に達し、日本は世界有数の自動車生産国です(*2)。また、半導体市場も急成長しており、2026年には日本の半導体関連市場規模は約5兆円にもなると予想されています。(*3)。

技術の進歩により、CAE解析ツールなどが導入され、効率的に実験を行えるようになっています。AIの進化により一部の作業が自動化される可能性はありますが、新製品の安全性を確認するための人間の目による最終チェックは欠かせません。特に自動運転や空飛ぶクルマなどの新技術が登場する中で、実験・評価エンジニアの需要は今後も続くでしょう。さらに、製品の多様化が進む中で、求められるスキルも進化し続けています。

※参照:
*1)経済産業省「2023年版ものづくり白書(第1章 業況/第1節 製造業の業績動向)」2P 
*2)日本自動車工業会「自動車生産実績」2023年
*3)一般社団法人日本半導体製造装置協会 2025年1月発表 半導体・FPD 製造装置 需要予測

実験・評価エンジニアの1日のスケジュール例

ここからは、より具体的にどういった仕事をしているのか先輩エンジニアの1日を見ていきましょう。

入社3年目 自動車の車両性能実験を行う Iさんの事例

時間 仕事内容
8:30 出社して始業。まずはお客様や社内のメールをチェックし今日のタスクを確認
9:30 実験計画の確認、グループミーティングに参加
10:30 実験用の車両手配、計測器やセンサーなどの取り付けも行う
12:00 昼食 お弁当を持参したり、社食も利用しリフレッシュ
13:00 テストコースでの走行試験、走行性能、乗り心地、騒音などのさまざまな性能をテストします
15:00 データの取りまとめ、検証
16:30 グループ内で進捗報告の打ち合わせ。
問題点や進捗状況を共有し、次のステップを確認
17:30 業務終了。就業後はゲームをしたり動画を観たり自分時間を楽しんでいます!

実験・評価エンジニアに向いている人

実験・評価エンジニアに向いている人の特徴を学生時代の活かせる経験も交えて、5つご紹介します。

1.問題解決が好きな人
学生時代に数学の問題やパズルを解くのが好きだった人は、製品の不具合を見つけて解決するこの仕事に向いています。

2.実験や研究が得意な人
理科の実験や研究プロジェクトに熱中した経験がある人は、実験・評価エンジニアとしての適性があります。

3.細かい作業が得意な人
細部に注意を払うことが得意な人は、製品の品質を厳密にチェックするこの仕事に向いています。

4.チームでの活動が好きな人
部活動やグループプロジェクトで協力して成果を出すのが好きだった人は、チームで働くこの仕事に適しています。

5.新しい技術に興味がある人
先端の技術や製品に興味を持ち、常に学び続ける姿勢がある人は、この分野で成功しやすいです。

実験・評価エンジニアに役立つ資格

実験・評価エンジニアとして有利な資格は主に3つあります。

  • 品質管理検定(QC検定)2級
  • 危険物取扱者乙種 第4類
  • 統計検定 データサイエンス基礎

 

資格 内容
品質管理検定(QC検定)2級 品質管理の基礎から応用までを学び、品質管理の実務に必要な知識と技術を評価する検定です。製造業の多くで評価されている資格なので、転職時の強みとなります。パレート図やヒストグラム・散布図などのQC七つ道具の活用方法を学ぶことによって、テスト結果の分析や品質改善提案に活用できるでしょう。
危険物取扱者乙種 第4類 危険物取扱者試験は、指定の危険物の取扱い・点検に関する知識を証明する国家資格で、甲種・乙種・丙種の3種類に分かれています。ガソリンや軽油・各種オイル類などを適切に管理しながら、自動車や機械のテストを実施でき仕事の幅が広がるでしょう。
統計検定 データサイエンス基礎 データサイエンスの基礎的な知識と技術を評価する検定です。テストエンジニアは、大量のテストデータを扱うので、結果を正確に分析する能力が求められます。資格取得を通じて統計的手法やデータサイエンスの基礎知識を身に付ければ、テストデータの傾向や変動を正確に把握できるようになるでしょう。

※参照:日本規格協会グループ「品質管理検定(QC検定)とは
※参照:一般財団法人消防試験研究センター「危険物取扱者試験
※参照:統計検定「データサイエンス基礎(DS基礎)

ビーネックステクノロジーズでは、働きながら200種以上の資格取得支援を行っているため、積極的に資格取得に挑戦することも可能です。

まとめ

実験・評価エンジニアは、製品の安全性と品質を市場投入前にテストし確認する重要な仕事です。自動車や半導体などの製造業で特に需要が高く、将来性も非常に明るい分野です。技術の進化に伴い、実験・評価エンジニアの役割はますます重要になっています。新しい技術や製品に興味があり、さまざまなことに挑戦したい方には特に向いている仕事です。製品の安全性と品質を守るこの実験・評価エンジニアに興味がある方は、ぜひビーネックステクノロジーズにエントリーしてください。あなたの挑戦をお待ちしています!


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