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  • 2025/04/30

電気エンジニアとは?必要な資格・スキル・勉強方法をわかりやすく解説

電気エンジニアは、私たちの暮らしに欠かせない電気製品の開発や設計を担う重要な存在です。この記事では、そんな電気エンジニアへの転職を目指す方に向けて、具体的な仕事内容や求められるスキルについてわかりやすく解説します。さらに、必要な資格や向いている人の特徴、効果的な勉強方法についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

【目次】

  • 電気エンジニアとは
  • 電気エンジニアの需要が高まっている理由
  • 機械エンジニアとの違いとは?
  • 電気エンジニアの仕事内容とは?
  • 電気エンジニアのやりがい
  • 電気エンジニアに向いている人の特徴
  • 電気エンジニアに求められるスキルと知識
  • 電気エンジニアに役立つ資格
  • 未経験から電気エンジニアになれるのか

電気エンジニアとは

電気エンジニアは、電気製品やその製造設備を対象に、開発・設計、実験・評価、生産技術などを専門的に行う技術者です。電気や電子回路、家電製品の構造などに関する深い知識と高い技術力を持っていることが、電気エンジニアの大きな特徴と言えるでしょう。

電気エンジニアの需要が高まっている理由

近年、電気エンジニアの需要は急速に高まっています。その背景には、スマートフォンやタブレットといったモバイル端末の普及があります。今では、多くの家電製品がインターネットとつながり、遠隔地からモバイル端末を使って操作することが当たり前になりました。

こうしたIoT家電やその制御に使われるモバイル端末などの機器を、設計・開発・製造しているのが電気エンジニアです。また、電気自動車や医療機器などに搭載されるモーターやセンサーを制御するアナログ回路の設計も、電気エンジニアの重要な仕事の1つです。

そのため、家電メーカーはもちろん、自動車メーカーや精密機器メーカーにとっても、電気エンジニアは欠かせない存在となっています。彼らの存在なくしては製品の開発が進まず、製造そのものも困難になるため、今後もニーズはさらに高まっていくと考えられます。

機械エンジニアとの違いとは?

電気エンジニアと混同されがちな職種に「機械エンジニア」があります。機械エンジニアは、自動車や航空機、ロボット、医療用機器、半導体などの製品やそれらを作るための機械、装置などの開発・設計、実験・評価、生産技術など、主に機械構造に関わる分野を専門とします。たとえば、自動車のエンジンやロボットのアーム部分などがその例です。

一方で電気エンジニアは、ロボットや機械の中でも電子回路が使われる領域を担当します。たとえば、ロボットを動かすためのモーターや、光や音を検知するセンサーなど、制御や反応を担う部分の設計・開発が中心です。

電気エンジニアの仕事内容とは?

電気系エンジニアは、電気製品や電子機器、またそれらを支える機械の電気系統に関する設計やシステム制御の開発・設計、、実験、評価、生産技術といった業務を担当します。ここでは、一般的な電気エンジニアの仕事内容を7つのフェーズで紹介します。

  1. 要件定義
    プロジェクトの目的や必要な機能をクライアントやチームと話し合い、具体的な要件を明確にします。
  2. 設計
    要件に基づいて回路図やシステム設計を行います。CADソフトを使用して、電気回路や配線図を作成します。
  3. 部品選定
    設計に必要な電子部品や機器を選定します。性能やコスト、入手性を考慮し、最適な部品を選びます。
  4. プロトタイプ製作
    設計した回路やシステムを基に、試作機を製作します。実際に動作するかを確認するための初期モデルです。
  5. 実験・評価
    プロトタイプを使用して、動作テストや性能評価を行います。問題があれば、設計を見直します。
  6. 生産技術
    テスト結果を反映し、量産に向けた最終設計を行います。製造工程や品質管理の計画も立てます。
  7. 納品・サポート
    完成した製品をクライアントに納品し、使用方法やメンテナンスについてのサポートを提供します。

これらのフェーズを通じて、電気エンジニアは技術的な知識を活用し、実際の製品開発に貢献します。

電気エンジニアのやりがい

電気エンジニアへの転職を考えるうえで、「その仕事にやりがいを感じられるかどうか」はとても大切なポイントです。ここでは、電気エンジニアが仕事の中で感じるやりがいをご紹介します。

自分の関わった製品が社会に出る喜び

自分が設計・開発に携わった製品やサービスが、実際に世の中で使われているのを見る瞬間には、大きな達成感があります。また、ユーザーから肯定的な声を聞く機会があれば、それが次の仕事へのモチベーションにもつながります。

社会貢献を実感できる

IoT機器など、私たちの生活を便利にする技術において、電気エンジニアが設計する電子回路は“心臓部”のような存在です。そうした重要な部分を担っているという実感が、社会貢献への手応えとなります。

先端技術に触れられる

5GやAI、自動運転技術、IoTといった先端の分野に携われるのも大きな魅力。自分の技術が最新の機器を支えていると実感できたときの喜びは格別です。

電気エンジニアに向いている人の特徴

どんな職種にも向き・不向きがありますが、電気エンジニアとして活躍するには、以下のような資質が役立ちます。すべてに当てはまらなくても大丈夫ですが、いくつか該当するかチェックしてみてください。

論理的な思考力がある

回路設計や不具合の修正には、論理的に物事を組み立てる力が求められます。問題の原因を突き止め、解決方法を明確に提示できる能力が重要です。

学ぶことを楽しめる

電気・電子技術は日々進化しており、常に新しい知識を取り入れる必要があります。自発的に学ぶ姿勢がある人ほど、長く活躍できます。

理系の基礎知識がある

電気工学や電子工学を学ぶうえで、数学や物理の基礎は欠かせません。高卒レベルの理系知識があるとスムーズに理解が進みます。

地道な作業をコツコツ続けられる

電気回路の設計や検証は、細かくて地道な作業の連続です。そうした作業に対して根気よく取り組める人にはぴったりの仕事です。電気エンジニアには、地道な作業をコツコツ続けられる力が求められます。設計図の作成では、わずかなミリ単位の誤差も許されず、試作機の製作では、小さくて繊細な部品を使って実際に手を動かしながら回路を組み立てる場面も多くあります。

スキルを積み重ねながら、目の前の作業を一つひとつ丁寧に仕上げる。その粘り強さが、この仕事ではとても大切です。

コミュニケーション力が高い

電気エンジニアの仕事は、基本的にチームで進めていきます。
同じ分野の仲間だけでなく、ときにはITエンジニアなど他分野のメンバーとも連携しながらプロジェクトを進行していくことも。

どれだけ技術力の高い人が集まっていても、連携がうまくいかなければ、プロジェクトが前に進まないこともあります。
だからこそ、「相談しやすい」「話しやすい」そんな関係性を築けるコミュニケーション力も、電気エンジニアとして活躍するために欠かせない資質の1つです。

電気エンジニアに求められるスキルと知識

電気エンジニアとして働くには、電気工学・電子工学の専門知識が必要不可欠です。特に、電気回路図の読み取りや電気シンボルに関する知識は基本中の基本です。以下では、電気エンジニアとして身に付けておきたい基礎知識をピックアップしてご紹介します。

電気の基礎知識

電荷と静電気
電荷とは、電気現象の元となるもので、「正電荷」と「負電荷」の2種類があります。物体内の電荷のバランスが崩れている状態が「帯電」、つまり静電気が発生している状態です。

電圧と電流
 電流は電気の流れる量、電圧はその流れを生み出す力のことです。電気を「どれだけ・どんな力で」流すかを理解する基本要素です。

抵抗
 電気の流れに対して邪魔をするのが「抵抗」です。電圧(V)=電流(I)× 抵抗(R)という「オームの法則」で、三者の関係性を把握します。

直列回路と並列回路
 抵抗を一直線につなぐ「直列回路」では、抵抗値は単純に合計します。一方、並列につなぐ「並列回路」では、各抵抗の逆数を足し合わせ、その逆数が合計の抵抗値になります。

直流と交流
 電気の流し方には、向きが一定の「直流」と、一定の周期で向きが変わる「交流」があります。乾電池などの電源は直流、家庭のコンセントからの電力は交流です。

周波数
 交流では電気の向きが変わる周期を「周波数(Hz)」で表します。東日本は50Hz、西日本は60Hzの周波数が一般的です。

コンデンサ
 電気を蓄えて放出する電子部品。電圧を安定させたりノイズを除去したりと、さまざまな電気機器に欠かせません。

コイル
 「インダクタ」とも呼ばれ、磁力を利用して電流を安定させたり、電圧を調整する部品です。交流回路などで広く使われます。

半導体(ダイオード・トランジスタ)
 電気を通したり遮断したりできる素材が半導体です。ダイオードは電気を一方向にだけ流し、トランジスタは電流を増幅したりスイッチのように回路のON/OFFを制御したりします。

電気エンジニアに役立つ資格

スキルの証明やキャリアアップを目指すなら、以下の資格取得も視野に入れておきましょう。

  1. 電気主任技術者
    発電所や工場などの電気設備を管理する国家資格です。扱える電圧によって「第一種」「第二種」「第三種」に分かれています。
  2. 電気工事士
    電気設備の工事を行うための国家資格であり、「第二種」は住宅や小規模店舗など、「第一種」はより大規模な施設にも対応可能です。
  3. E検定(電気・電子系技術検定試験)
    若手~中堅技術者向けに設計された検定で、幅広い知識とスキルの習得・実践力を確認できます。
  4. ディジタル技術検定
    情報処理や制御分野をカバーする検定で、1級~4級まであり、1・2級は「情報部門」「制御部門」に分かれ、専門性の高さを示せます。

※参照元

未経験から電気エンジニアになれるのか

求人情報を見ていると、電気エンジニアの募集の中には「未経験OK」や「未経験歓迎」といった記載のある案件も見かけます。たとえ経験がなくても、電気エンジニアとしてのキャリアをスタートできるチャンスは十分にあるということです。

「電気エンジニアになりたい」という強い思いや興味があるなら、まずは未経験者を受け入れている企業へ応募してみるのがおすすめです。採用されれば、入社後に必要な知識や技術を社内で学べる可能性があります。

とはいえ、就職の成否にかかわらず、電気エンジニアを本気で目指すなら基礎知識の習得は欠かせません。「知識に自信がない」と感じる場合には、独学や専門講座を活用するなどして、必要なスキルを身に付けておくと安心です。

ビーネックステクノロジーズなら、研修センターでものづくりを基礎から学べる

ビーネックステクノロジーズでは、未経験者でも安心して電気エンジニアへの道を歩めるように、充実した研修制度を用意しています。東京と大阪の研修センターで実施される10日間の基礎研修では、電気技術研修を始めとするものづくりの基礎を学べるのが特徴です。

研修主な内容
ものづくり研修   ・10日間でものづくりの基礎が学べる
・機械加工の基礎や材料力学、機械力学、半導体の製造プロセス、電気基礎、Excelなど
・ドライバーやスパナなど一般工具の適正な使い方、機械図面の読み方、卓上CNC旋盤の組み立てなどの機械基礎
・電気配線方法や結線、電圧測定器による計測など電気基礎
セミコン研修・約1カ月間で半導体や半導体製造装置の基礎が学べる
・半導体とは何かという基礎知識から、研修センターにある半導体製造装置を使って装置構造やメンテナンス方法を学習できる
キャリアブラッシュアップ研修・キャリアデザインを目的としたWeb研修
・半年後の自分の姿をイメージしながら、新たな目標設定や学習計画を立てる

そのほかにも、セミコン研修やキャリアブラッシュアップ研修を実施しています。

未経験者でも基礎知識を身に付けたうえで、業務に入れるので、安心して仕事を始められるでしょう。  
研修についての詳細はこちら

未経験から技術職に転職した人の声

1社で8年。自動車用モーターの実験エンジニアとして、スキルを磨き続けたい。

遠藤さんは大学で学んだ電気知識を活かし、モーターの性能評価や異常動作試験など多様な実験に携わりスキルを磨いてきました。ロジカル思考で業務効率化にも取り組み、エンジニアとしてのやりがいと成長を実感しています。
>>詳しくはこちら
https://www.benextgroup.net/bnt/challenge-engineer/person/1822/

私が「半導体」に夢中になる理由。

佐野さんは半導体の製造工程を設計・改善するプロセスエンジニアとして、試行錯誤を重ねながら品質向上に取り組んでいます。
極小で繊細な世界の中にある奥深さと達成感が、この仕事の大きな魅力だと感じているそう。
>>詳しくはこちら
https://www.benextgroup.net/bnt/challenge-engineer/person/515/

「先端技術」を仕事にする毎日。これからの自分が、とても楽しみです。

大竹さんは、多彩な分野に挑戦できる環境に惹かれ、ビーネックステクノロジーズを選びました。
半導体の不良解析から装置開発へとキャリアを広げ、技術を磨き続けています。
>>詳しくはこちら
https://www.benextgroup.net/bnt/challenge-engineer/person/519/

まとめ

電気エンジニアは専門性が高いため、経験が重視される傾向にありますが、未経験者でも未経験可の求人や関連スキルがあれば採用される可能性はあります。

電気工学に関する知識や回路図を読み書きできるスキルは身に付けておきましょう。また、電気工事士や電気主任技術者などの資格を取得することで、未経験でもスキルや知識のアピールが可能です。

ビーネックステクノロジーズが運営している「NEXT ENGINEER」なら、2,000種以上の研修講座と200種類以上の資格取得をサポートしています。また、機械や電気・IT領域の求人を全国9,000件以上掲載しており、大手メーカー1,090社以上と取引実績があるのも特徴です。

ビーネックステクノロジーズでは、未経験から「電気エンジニアに挑戦したい」という方の転職を手厚くサポートしていますので、興味がある方は以下からエントリーしてみてくださいね。
エントリーはこちら
電気エンジニア未経験歓迎の求人はこちら

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