エンジニア同士がゲームでも交流。
「eスポーツ部」の活動が日々のモチベーションに。
深沢 芳樹 YOSHIKI FUKAZAWA

《プロフィール》
大学で生命化学を学び、現在は医療用機器メーカーで、化学系の知識を活かして生産技術エンジニアとして活躍。2024年9月からは、社内で立ち上がった「eスポーツ部」にも所属。
医薬品の品質を守る、生産技術エンジニアとしての挑戦。
新卒入社して3年目、大手医療用機器メーカーで生産技術業務を担当しています。生産技術と聞くと機械的な業務と想像されるかもしれませんが、私が担当しているのは化学的な知識を多く活用できる業務。仕事を始めてからこういう仕事もあるんだなと思い驚きましたね。
実際に行っているのは、医薬品の生産設備で、高品質な医薬品が安定して供給されるようにするためのプロセス開発です。具体的には「生化学検査」で使われる医薬品を処方し塗布する工程を立ち上げるためにさまざまな実験を行っています。まずは複数の試薬や水を混ぜて医薬品を作り、その配合量が正確であることを確認。次に、製品ごとの品質を一定に保つための対策を検討し、検証するといった流れです。
今扱っている製品には、まだまだ改良の余地があると感じています。答えは用意されていないからこそ、不良品の原因を突き止められたときや、実験をして改善できそうだとわかった時には、何物にも代えがたい面白さを感じますね。

設計や製造部をつなぎ、より良い製品づくりに貢献したい。
入社して2年が経ちましたが、特に成長を実感できているのは、コミュニケーションスキルです。私が関わる部署は設計や製造部など多岐にわたりますが、高品質な製品を作りたい気持ちはどの部署も共通しています。
一方で、予算や納期は決められていて、その中で品質を高めることが求められます。だからこそ、設計と製造をつなぐ生産技術エンジニアとして、同じ内容でも相手に合わせて説明の仕方を変えたり、タイミングを見て声をかけたりするなど、コミュニケーションを工夫してきました。
具体的には、設計部には技術的な詳細をわかりやすく伝える一方で、製造部門には実際の作業に影響を及ぼすポイント伝えるなど、各部署の意見をスムーズに取り入れるよう心掛けています。また、私自身今の仕事に面白さを感じているので、もっとうまく実施したいという気持ちが自分を突き動かす原動力にもなっています。

ゲームを通じてエンジニアの仲間が増える「eスポーツ部」の魅力。
職場の環境はとても良く、わからないことも聞きやすい環境でしたが「ビーネックステクノロジーズのエンジニアとももっと話してみたい」という気持ちがありました。そんな時、社内で「eスポーツ部」が立ち上がることを知り、入部を即決。第一期生のような形で、2024年9月に部の設立と同時に参加しました。
25年3月現在は約60人の部員がいて、シューティングゲームを中心に、さまざまなオンラインゲームを楽しんでいます。活動は業務が終わった後の夜に行われていますが、参加は自由で、私の場合は週1、2回ほどのペースで参加しています。
今参加しているシューティングゲームでは、5人1チームになって戦います。「当社のエンジニア」という同じ立場の人が集まり、話し合いながら戦略を立て、協力して戦うことは、業務ではできない貴重な体験です。また、スキルアップの方法や仕事のより良い進め方などについて、当社のエンジニアと気軽に雑談や相談ができる場としても、eスポーツ部という場が役立っていますね。
社内だけでなく、社外の人とも接点を持てるのもeスポーツ部の魅力です。当社ではプロeスポーツチーム「FENNEL(フェンネル)」とスポンサー契約を結んでいて、さまざまなコラボレーションも行っています。中でも、プロの選手にテクニックを教わるコーチング企画では、ゲームの知識や技術はもちろん、教え方や説明の組み立て方も非常に勉強になりました。これまでの活動で思い出深いのは、オフラインゲームイベントに参加したこと。いつもオンラインで会っている当社のエンジニアに、直接会えたことの喜びは大きかったですね。
eスポーツ部という場を通して、たくさんのエンジニアと接点をもてていることは、結果的に日々のモチベーションへつながっていると感じています。今後は社内大会があれば参加してみたいですし、活動の中でまた新たな出会いが生まれるのも楽しみです。「ゲームは初心者だけど、エンジニアとコミュニケーションをとってみたい」という方も歓迎していますよ。
取材日:2025.3.14