インフラエンジニアとは?仕事内容・必要なスキル・年収・資格を解説
インフラエンジニアは、サーバやネットワークといった社会に欠かせない企業のIT基盤を操作し、スマホアプリやゲームなど日常で使うITサービスを支える重要な職業です。そこで本記事では、インフラエンジニアの仕事内容や必要なスキル、おすすめの資格、年収までわかりやすく解説します。
目次
|インフラエンジニアとは?

インフラとはそもそもどういう意味なのか?
インフラは、インフラストラクチャー(Infrastructure)の略語です。社会を支えるシステムのことを指します。特にIT分野では、サーバ、ネットワーク、データベースなどがインフラに該当し、企業やサービスが正常に機能するための基盤となります。また、交通(道路、鉄道、空港)、エネルギー(電力、ガス)、水道、衛生などもインフラと言われ多岐にわたります。これらすべてのインフラは、私たちが暮らすために欠かせない要素です。
インフラエンジニアとは?事例5選
IT分野のインフラとは、インターネットを使用するために必要なサーバやネットワークを指し、これらの設計・構築、運用・保守、ヘルプデスクなどを担当するのがインフラエンジニアです。
■事例1 生産システム効率化
製造業の会社では、生産ラインのデータをリアルタイムで分析するために、インフラエンジニアがサーバとクラウド環境を構築。これにより、効率的な生産管理が実現し、コスト削減につなげている。
■事例2 銀行システムのセキュリティ
金融業界では、インフラエンジニアがバンキングシステムのセキュリティを強化し、顧客のデータを安全に保つ対策を講じている。
■事例3 オンライン授業(リモート)構築
学校のオンライン授業。安定した接続を提供したり、スマートフォンでのアプリ利用を支える通信環境を整えている(VPN設定)
■事例4 IoTデバイス活用
スマートホームデバイス(例えばスマートロックや照明)が安定して動作するためのネットワーク設定。
■事例5 スマホアプリで位置情報管理
GPSや位置情報サービスのためのクラウドベースのサーバー管理
これらのようにインフラエンジには、私たちの生活に欠かせない大切な役割を担っています。
インフラエンジニアで使用する機器とは
厚生労働省が運営する職業情報提供サイト『job tag 職業情報提供サイト(日本版O-NET)』で紹介されている使用機器を一部紹介します。
■インフラエンジニアで使用する機器例
・サーバ、OS(オペレーティングシステム)、ストレージ(記憶装置)
・ネットワーク、クラウド(IaaS、PaaS、SaaS)
・表計算ソフト(Excel、Googleスプレッドシート)
・プレゼン資料作成ソフト(PowerPoint、Keynote)
・コラボレーション・ツール(スケジュール管理、リモート・ミーティング)、パソコン、タブレット
上記のような機器をどのように扱う仕事なのか、これからご紹介していきます。
|インフラエンジニアの仕事内容とは

ITインフラエンジニアは専門性によって、以下の4つのフェーズにわかれます。スキルによって担当するフェーズが異なるので、それぞれの違いをしっかりと理解しておきましょう。
要件定義
インフラエンジニアの要件定義では、企業やユーザーの期待をしっかり理解し、必要なシステムやサービスを明確にします。どんな性能や安全性が求められているのかを考えながら、要件をまとめることが求められます。このプロセスを通じて、自身のアイデアがどのように実現可能かを形にする楽しさを感じることができる仕事です。
設計・構築
設計・構築フェーズでは、要件をもとにワクワクするようなシステムアーキテクチャを作り上げます。サーバ、ネットワーク、ストレージを組み合わせて、実際に動くシステムを生み出す過程は、苦労も多いですが自分の設計がどのように成果につながるかを目にすることができる、やりがいある仕事です。
運用・保守
運用・保守では、自分が構築したシステムがスムーズに動いているか、長期間安定して動くように日々監視し、メンテナンスしていきます。トラブルが起きたときに迅速に対応し、改善策を考えることで、企業を支える重要な役割を果たします。
ヘルプデスク
ヘルプデスクでは、ユーザーからの疑問や問題に対してスピーディーなサポートを行います。コミュニケーション能力を活かしながら、人々の役に立つ喜びを実感できる仕事です。
|インフラエンジニアに必要なスキル

インフラエンジニアに必要なスキルは以下のとおりです。
- トレンドや新しいことが好きで好奇心旺盛な人
- コミュニケーションが好きな人
- 細部への配慮ができる人
- 自分ごととして主体的な行動ができる人
1.トレンドや新しいことが好きで好奇心旺盛な人
常に変化するIT業界では、新しい技術に対する好奇心と学び続ける意欲が欠かせません。技術革新のスピードに遅れをとらないために、積極的に新しい知識を吸収し、自己研鑽を重ねることが求められます。特にクラウド技術などの新しいトレンドにアンテナを張る姿勢が重要です。
2.コミュニケーションが好きな人
ユーザーやクライアントのニーズに応えるためには、的確なコミュニケーションが必要です。困っている人をサポートし、技術や知識を生かして信頼関係を築く力が、より良いシステムを作る上で重要です。対話を通じて相手の期待を理解し、問題解決できる能力が求められます。
3.細部への配慮ができる人
インフラエンジニアは、ITの基盤を支える重要な役割を担います。設計ミスやトラブルはユーザーや社会に大きな影響を及ぼすため、細かいところに気を配り、慎重に作業を進める力が求められます。小さな違和感を見逃さず、丁寧に仕事をする姿勢が成功のカギです。
4.自分ごととして主体的な行動ができる人
インフラエンジニアの仕事は、1人でできるものではありません。起きた事象を自分ごととして理解しスピーディーに対応する。さらに改善点などは主体的にチームやお客様に発信していくことができる人は、周囲からの信頼をより得られ質の高い仕事につながるでしょう。
●業務フローの見直し提案
現行の業務プロセスに改善余地を見つけ出し、自ら提案を行うことで、工数を削減し効率を向上させた。
●障害発生前の予防策実施
過去に発生した障害を分析し、再発防止のための監視システムを自発的に導入することで、システムの安定性を向上させた。
●チーム内の知識共有促進
自ら進んで勉強会を開催し、より良い提案チームメンバーに行い共有。全体のスキルを向上させる取り組みを実施した。
|インフラエンジニアの年収例
ビーネックステクノロジーズのインフラエンジニアの年収例は以下のとおりです。
| 年齢 | 年収例 | 内訳 |
| 25歳 | 388万円 | 月給24万円 +残業手当(15h分) +賞与年2回 |
| 33歳 | 593万円 | 月給38万円 +残業手当(15h分) +賞与年2回 |
| 39歳 | 739万円 | 月給48万円 +残業手当(15h分) +賞与年2回 |
※上記は、残業15時間分を含みます。年収例は一例であり経験やスキルにより異なります。
具体的な年収は、経験年数やスキルによっても異なります。具体的な年収が知りたい人は、実際の求人を確認してみてください。
|インフラエンジニアへの転職を成功させるポイント
インフラエンジニアへの転職を成功させるポイントは以下のとおりです。
- ITインフラエンジニアに活かせる資格を取得する
- エンジニアに強い転職サイトを利用する
ポイントを押さえることで、希望する条件への転職を成功させやすくなるでしょう。
インフラエンジニアに活かせる資格を取得する
以下のようなインフラエンジニアに活かせる資格を取得することで、スキルや知識をアピールできます。
| 資格 | 特徴 |
| ITパスポート試験 | ・IT業界への入口となる資格 ・一問一答形式で複雑な計算やプログラムはない |
| 基本情報技術者試験 | ・ITエンジニアの登竜門的な国家資格 ・サーバ、ネットワーク、セキュリティの基礎知識を網羅できる |
| 応用情報技術者試験 | ・基本情報技術者の上位資格 ・高度IT人材に必要な応用的知識・技能を証明 ・テクノロジー以外に経営、プロジェクトマネジメント、法務も出題される |
| CCNA | ・ネットワークエンジニア向けの国家資格(Ciscoの認定資格) ・ネットワーク基礎、IP接続、ネットワークアクセス、セキュリティ をはじめ、Cisco機器操作スキルを証明 |
※参照:独立行政法人 情報処理推進機構「基本情報技術者試験」
※参照:独立行政法人 情報処理推進機構「応用情報技術者試験」
※参照:CISCOアソシエイト認定「CCNA概要」
エンジニアに強い転職サイトを利用する
一般的な転職サイトでは、ITインフラエンジニアの求人を詳細に絞り込むのが難しいため、エンジニアに強い転職サイトの利用がおすすめです。
ビーネックステクノロジーズが運営する「NEXT ENGINEER」では、IT・機械・電気領域の求人を全国で9,000件以上掲載しています。エリアや給与などの条件も細かく設定できるので、自分に合った求人を効率良く見つけられるでしょう。
また、2,000種以上の研修講座や200種以上の資格取得サポートをしているのも特徴です。
| 学習・研修制度 | 主な内容 |
| 研修講座 | ・応用情報技術者 試験対策コース ・情報シリーズ(システム開発、ネットワークなど) ・スキル診断テストC言語、C++、Java ・情報セキュリティマネジメント合格対策コース |
| 資格取得サポート | ・応用情報技術者試験 ・L3 ・LPIC-3 ・ORACLEMASTER SILVER SQL 2019 ・AI実装検定 ・G検定 |
研修を効果的に活用することで、転職後もスキルアップに挑戦できます。
|ビーネックステクノロジーズでインフラエンジニアとしてキャリアアップしよう
インフラエンジニアが担当するサーバやネットワークは、AIが普及してもこの先も必要とされ続ける将来性ある仕事です。
ビーネックステクノロジーズが運営する「NEXT ENGINEER」では、2,000種以上の研修講座や200種類以上の資格取得支援を提供し、未経験からでも安心してスタートできます。全国9,000件以上の求人を掲載し、大手メーカー1,090社との取引実績も強みです。
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